PhotoshopのAI生成機能で猫を異世界召喚してみた
ついにアドビのFireflyが商用利用可になりました!
この商用利用可のアナウンスと同じタイミングで、アドビストックのコントリビューターにはFireflyの学習用ということで報酬が支払われました。
AI生成で一番問題となっている権利関係を、自社のアドビストックを学習用に使う(&報酬を払う)ことでクリアにしたわけです。
末端コントリビューターの私にも「へ⁉」という額がきましたので…これを世界中のコントリビューターに支払ったとなると…
アドビ、金持ってんなあ…。
今後も毎年支払うつもりみたいですね、すごいなアドビ。
コントリビューターへの報酬の詳細はこちらのアドビの記事をどうぞ→Adobe Stock Contributor 向けの Firefly に関する FAQ
アドビストックに作品登録しておくだけで、たとえ売れなくてもAI学習用の報酬が来るので、まさにストック界最強です。
AI生成に関しても安心して使える、ということで権利関係では一歩抜きんでたんじゃないんでしょうか。
このFirefly、今回Photoshopにも組み込まれました。
Photoshopを2024(ver.25.0)にバージョンアップすると、プロンプトを使った生成塗りつぶしなどが使えるようになります。
わたくし、わさもん(熊本の方言で新しもの好き)なのでさっそくバージョンアップして試してみました!
ところでPhotoshopをバージョンアップしてAI生成機能を使おうとするとガイドラインに同意を求められます。
このガイドラインの詳細はこちら→Adobe 生成 AI ユーザーガイドライン
暴力やポルノ、差別などのコンテンツは禁止されています。
特に未成年コンテンツには注意です。
学生服=未成年とみなされますから、日本ではふつーに出回ってる表現も海外だとアウトになる可能性大です。
さて、私はお色気には興味がないので、うちの猫ちゃんでAI機能を堪能したいと思います。にゃおーん
以前はメニューから「被写体を選択」などを開いていましたが、新しいバージョンはタスクバーが出るようになりました。
被写体を選択するとタスクの内容が変わります。
「生成塗りつぶし」「修正」「反転」「マスク作成」などがこのバーから行えるようになりました。
ところでフォトショップでAI機能を使うと良い点のひとつに、大きな画像に描けるということがあります。
今回は上のようにキャンバスを広げて2000×2000pxで作成しました。
AI生成の悩みのひとつに画像が小さいことがありますが、フォトショで使うとけっこうな大きさにも描くことができます。
「生成塗りつぶし」のボタンを押すとプロンプトの入力画面が出ます。
ここにプロンプトを入力して「生成」を押せば数秒でAIが描いてくれます。
ちなみに、プロンプトを何も書かなくてもテキトーにいい具合な画像を描いてくれます。
それがこちら。
影とかリアルにつけてくれますね。
それから間違えて本人(本猫)を選択して、空白で生成しちゃった場合には…
違う猫きた(笑笑笑)
それではいよいよプロンプトを試してみます。
うちの猫を異世界召喚してみたいと思います!
まずは猫にはマスクをかけて背景を描いてみました。
プロンプトは「enchanted forest otherworldly」。
日本語でも大丈夫なようですが微妙なニュアンスはやっぱり英語のほうが正確に出るような気がします。
出てきたのがこちら。
バリエーションが3つ出てきて、さらに「生成」を押せばどんどん増やせます。
途中でプロンプトを変更して生成することもできます。
元画像とは別レイヤーになっているので安心です。
背景に合わせて猫がなじむように修正もされています。
バリエーションはこんな感じに出てきました。
背景はどれもまあまあ、問題はなさそうですが、猫となじませる部分が破綻してるものもありました。
この中から一つ選んで、次は下に魔方陣を描きます。
猫の下を丸く選択して、プロンプトは「magic circle」でいいかな。
猫がすごいことなった(笑)
バリエーションはこんなかんじ。画像小さくてすみません。
猫が破綻しちゃうんだよな。
いちばんまともに見えるこちらを選びました。
ついでにマントも着せて、レタッチやらブラシ追加やらして仕上げたのがこちら
無事、異世界召喚できました(笑)
感想としては、特にすっごいのも出てこないけど(汗)全く使えないのも出てこないかな。
そこそこのレベルが安定して出る感じがありました。
でもなにより大きな画像でこれだけ出力できるのはありがたいです。
まったくなんにもない画面から生成することもできます。
新規作成して、全部を選択してから「生成塗りつぶし」をクリック、プロンプトで美しい日本人女性を入力してみました。
人物はなかなか難しいですね。
いろいろプロンプト変えて描いてみましたが
う~ん、一番よくできたのはこちらの男性かな。
プロンプトは「beautiful young office worker,office working,smile,high quality,fresh skin」です。
ぱっと見は問題なさそうなんだけど、拡大すると左目とか鼻とかひげとかが違和感あるかな。
AI画像、ちょっとでも破綻があるとアドビストックの審査に通らないんですよね。
他サイトでは審査通ってもアドビには通りません(泣)
これも通らないと思うなあ…。
呪文を試行錯誤するのもけっこう大変なんで、それより自分でイラスト描いたほうが早いです、今のところ。
しかし、今からは写真やイラストとAIを組み合わせたりするのは当たり前になってきそうですね。
そのうち「AIは使ってません」と言うと「アナログ派なんですね~」とかいう時代になるかもしれません(笑)
今回のフォトショのバージョンアップでさらにAIが身近になった感あるので、Photoshopお持ちの方は使ってみてください。
簡単ですよ~
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