写真から虎の絵を描く
前記事で動物園の写真(ドへたくそ)をアップしましたが→「動物園の写真をシェアするよー」
この(ドへたくそ)写真を使って、なんとか絵にしていきたいと思います。
私は、よく写真から絵を描き起こすのですが、よく誤解されるのが
「写真があれば絵なんて簡単に描けちゃうでしょ、ずるーい」
…と、思った方はぜひこちらの写真をトレースして絵を描いてみてください。
写真が下手すぎて無理、というのは置いといて。
人間や花を描く場合もそうなんですけど、写真をトレースしただけでは、いわゆる「絵」にはならない。
現実は意外と美しくなくて、そのままでは絵にならないです。
人の目って、現実を見るときにたぶん、かなり脳内で補完して現実を見ているんじゃないかと思います。
写真は、確かにすごくいい資料になりますが、あくまで資料の域を出ない、と自分は思っています。
写真を絵にするには結局デッサン力が必要になってくるので、絵は一にデッサン、二にデッサン、、、、デッサンをサボってはいけませんね…(やべー…)
ということで、今回写真をもとに、まずデッサンしてみたトラさんが、こちら。
ちょっとタイガーマスクっぽくなっちゃった(笑)
そしてこの時点で、このポーズはまずいな…と思いました。
ここから、いろいろ修正してざっくりスケッチしたトラさんがこちら。
前回の記事の写真から描きおこしたトラさんはこちら
2枚目のトラさんはちょっとかわいくなってしまいましたね(笑)笑ってる?
まず、写真では下半身を投げ出していたんですが、確かにトラはこのポーズをよくするみたいなんですが、絵的にはちょっとだらしないというか(笑)
横長くなって構図的にも使いづらいな、と思ったので2枚ともコンパクトにまとまってもらいました。
やや尻尾でごまかしてます(笑)
あと、目!
写真だと目が眠そう(笑)
実際、この時のトラは寝たり起きたりで、ほんとにダルそうだったわけで、写真はそのままなわけですが。
目はやや大きく、何かを見つめてる感じに修正しました(まだ目玉描いてないけど)
同じ理由で手も大きさや角度を微妙に修正しています。
そして模様。
写真をわざわざ撮りに行ったのは、やっぱり模様が重要だと思ったから。
動物の模様にはやっぱりそれなりに理由あっての模様(たぶん…)なのでおろそかに描くわけにもいかない。
ここは写真のおかげでリアルに描くことができますが、が、ここで詳細に描きすぎてしまうと、また絵が損なわれてしまう恐れが。
模様ばかり前面に出てきて全体像が損なわれやすいと言えばいいのかな?
あくまで虎の骨格に沿って模様を添えることを心掛けました。
できてるかな???
特に顔の部分は強調しすぎると歌舞伎役者みたいになってしまうので、常に虎の顔の立体を意識しながらのスケッチになりました。
私は猫が好きで、猫をよく描くんですが、ネコ科の動物ってホント難しい。
柔らかいのに骨格がしっかりしていてコツコツしている。
虎はさらに、柔らかいのに重量感がある、威厳がある、というなかなか難しい題材でした。
ここからさらに詰めて、夏には干支用の虎をなんとか完成させたいと思ってます。
さてさて出来ますでしょうか…。
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